宇宙で恋愛なアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの宇宙で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月17日の時点で一番の宇宙で恋愛なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.0 1 宇宙で恋愛なアニメランキング1位
ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)

2002年2月2日
★★★★☆ 3.4 (588)
2973人が棚に入れました
『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

時間と距離を越えて繋がるふたり

新海誠氏が制作し2002年に公開され、数々の賞を受賞されたアニメーション映画。
監督・脚本・演出・作画・美術・編集をほとんど新海氏ひとりでこなされただけでなく、
オリジナル版では主人公 寺尾昇の声も担当されたとか。

主な登場人物は、国連宇宙軍の選抜メンバーとなり
やがては生還の保障のない遠征調査に旅立ち、
謎の異生命体と対峙する15歳の少女美加子と、
地球に残り、彼女からの携帯メールを受信している同級生の昇。
何光年先の宇宙と地球という、はるか遠く離れた距離の二人の間で、
ずれていく時間とふたりの想いを描いた作品。

携帯電話の機種がまた懐かしい形状なのだけれど、
あの当時の携帯で宇宙と交信できるかどうかのツッコミはしない方向で^^;

でも、地球に届くのに8年もかかるメールなんて、なかなかロマンがあるよね。
そして、それだけの月日の流れを待たせ、待たされるという
時間のズレと孤独感、そうしている間にも大人になってしまう二人の
心のズレを思うと、とてもせつない。

それから、これは宇宙ロボットが登場するからと言っても
バトルシーンがあるような作品ではなく、宇宙的な時間の中で育まれる恋愛モノ。
宇宙ロボットのコックピットで学校の制服を着ているっていうことも、
きっと意味のある見せ方なのだろうし、リアリティを追求するんじゃなく、
あくまでもふたりの男女の心模様に焦点を当てて観ていけば、
深いメッセージに気づくことができるはず。

自転車を押しながら下校する帰り道のふたり。
踏み切り、コンビ二、飛行機やロケットが飛んでいく青空、
そして、空から舞い降りる雪。

「秒速5センチメートル」をご覧になって感動した方ならきっと、
「あ・・このシーン、この風景・・」って場面に思わず顔がほころぶかもです。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 60
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督による、心の距離感を描いた作品。「対比」がうまく生きている

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督が、ほぼ一人で手がけた、いわば自主制作に近い作品。
背景グラフィックやCG描写はとても綺麗ですが、人物画には特徴があるので、キャラクターの見た目で作品を判断する人には向いていません。
ただ、監督の描きたい「心の距離感」がどういうものか知るには絶好のアニメだと思います。


時代は、宇宙開発が進んだ近未来。
ノボルとミカコという二人の登場人物の心の距離に焦点を当てたお話です。

25分という短い劇中に何度も現れる「対比」がポイント。
近未来でありながら、寂れたバス停や石炭ストーブなど、レトロさを感じさせる日常風景と、ロボットや宇宙生命体など明らかな未来をイメージさせる描写。
ノボルをクラシックな日常に、ミカコを未来的な非日常に置き、両者を繰り返し描写することで、「時間のずれや重み」を強く感じさせてくれます。

そして、実質的に二人を繋ぐのは「メール」というこれも古典的な手段。
メールはどんなに急いでも、光の速さを超えることはできません。
地球上ではタイムラグはほぼありませんが、月にいけば往復に3秒かかり、火星にいけば往復8~40分ほどかかります。
このように距離が離れれば離れるほど、たった一言のメッセージをやりとりするのに、どんどん時間がかかっていきます。

遠ざかっていく二人の物理的な距離と声。
「心の距離」もそうやって離れていくものなのか、そこがポイントです。
{netabare}
どんなにメッセージのやりとりに時間がかかるようになっても、ウラシマ効果によって別の時間軸を生きるようになっても、届くものがある。
クライマックスに向けて、2人の心の声はどんどん近づいていく。
時空を超えて届く想い、それが『ここにいるよ』の一言。
{/netabare}

切ない余韻が残りますが、
{netabare}
・「見えてきた超光速通信の実用化」という雑誌の見出し
・「帰還の可能性はリシテア号一隻か」という新聞記事
{/netabare}
と、細かいところで希望を残してくれています。

ある程度SFの知識があった方がわかりやすいですが、テーマになっている「心の距離感」は誰でも感じ取れると思います。
「秒速5センチメートル」の雰囲気が気にいった方は、原点を知る意味でも、一度観てみるのもいいかもしれません。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 48

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

三年目ーの浮気くらい大目に見ろよ(微調整)

秒速でお馴染みの新海作品の初期の1つ。
約30分程度。

見たのは随分前だが書こう書こうと思いつつすっかり忘れていた。

ではどういう話なのかと言うと平たく言えば遠距離恋愛もの。只、他の遠距離ものと異なる点は地球と宇宙でのってこと。
未だかつてここまで超遠距離な恋愛ものを描いた作品があったろうか。いや無い。無いよね?多分無い。

今回の恋するお二人の設定は(当時)中学生。
女の子のほうが唐突にロボ乗ってエーリアンと戦いに出かけたため地球に残された男の子のほうは相手からのメールをひたすら待つしかない苦難の日々に。
しかも段々地球から離れていくごとにメールが到着する時間も伸びていき最長なんと8年かかることになる。
並の、あいや普通の男ならこの時点で今まで有難うさようならお元気でってな感じなんだろうけど、そこは我らが新海作品の男の子。待ち続けますいつまでも。
勿論、忠実な犬じゃあるまいし人間なのだから葛藤もあれば迷いもある。当然彼にもソレはある。
その辺りは実際自分の目で見てぴょん。短い作品ながらも上手く表現出来てるんじゃないかと。

しかしまぁこう聞くだけで欝になりそうな話なのだが、そんなことはある。
正直作中そして視聴後もなんて言うか酷く虚しい。いや切ない?

あぁこの感覚が秒速に受け継がれて行くのかと妙に納得・・出来るわけもなくひたすら切ない作品だった。
自分は見た順番が秒速→これ→言の葉だったんでラストどういうふうに終わるのか気になりつつも秒速の悪夢が頭を過ぎりそこはかとなく嫌な予感がしてたのだが、ラストは・・。
とネタバレになるんで興味あったら是非自分でね。続きはwebで。おっとwebは不味いのか。

作画は相変わらず綺麗だねーて感じなのだがそれに反比例して人物の絵がすこぶる微妙な気もしたが、元々この人は背景の人だと認識してるしこの作品もほぼ1人で作ったらしくそこまで突っ込むのも野暮ってもんだろう。
当然、なんで学校の制服着用で戦ってんのかとか近未来設定なのに携帯が古いだの町並みがソレっぽくないだのそのへんに突っ込み入れるのも野暮であると自分は考えるであります。が、突っ込みたい気持ちはすごく分かる。

話自体はさほど特別なものでも無いのに心に来るのが新海作品。
描きこまれた風景画で魅せるのが新海マジック。新海新海をどうぞよろしくお願いします。

ネタ風味になったがこの人の作風自分は地味に好きだったりする。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 43

63.8 2 宇宙で恋愛なアニメランキング2位
星界の戦旗 III(OVA)

2005年8月26日
★★★★☆ 3.7 (58)
322人が棚に入れました
「狩人」作戦終了で、戦況は一時膠着し、二人はジントの故郷にして3ヵ国連合から帝国が奪還したハイド伯国(旧:ハイド星系)へと向かうが、待っていたのはとても好意的とは言えぬ歓迎であった。一方、星界軍は未だ帝国に帰順しないハイド星系における戦略級演習を企画する。そしてついに、ジントは育ての親にして現・ハイド星系首相ティル・コリントと再会する。しかし、ティルの出した答えは…。

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

星界の短編

今作は、ジントの故郷ハイド伯国と新設第1蹂躙戦隊の話となります。
全2話と短いため、ストーリーはあっさりしており、戦闘もありません。
ジントのラフィールへの思いが、ノスタルジーとともに描かれています。

ラフィールがジントにべったりなのが笑えます。
ラフィールがデレデレになりつつあります。

操縦時のエクリュアの豹変が面白いです。

今作で本シリーズは終了。
もっとみたいなあ。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 18

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アニメはここで一区切り

星界シリーズ4作目。
現在アニメ化されているのは、本作で最後になります。
星界の戦旗Ⅱのその後のお話ですが、星界の戦旗Ⅲは2話しかありませんので、戦局的に大きな事件もあまりありません。
(原作ではそれなりに盛り上がったエピソードらしいですが、アニメは戦闘部分を大幅カットしたそうです)
主人公、ジントにとっては人生の大事件ですが・・・


ストーリーは、ジントの故郷にまつわる話です。
一応はアーヴ貴族という立場でありながら、決して幸福とはいえない生い立ちのジントですが、このお話でも哀しい目に合います。
基本的に穏やかな性格で、怒ったり泣いたりという感情をあまり現さない性質の彼ですが、悲惨な境遇を「仕方ないな」というような困った表情で、受け入れているように見えるのが痛々しい。
皮肉なことに、そんな試練がより一層ラフィールとの絆を深めているのですが。


あまり戦闘シーンはありませんが、星界軍の面々の粋な会話劇は健在。
部下への叱責や激励の言葉のひとつとっても、なんともまぁ、いちいち文学的でカッコイイ。
やっぱり、本作はこうでなくっちゃ!です。

シリーズのファンの方、締めくくる意味でも是非ごらんください。
前作をご覧になっていない方は「星界の紋章」から、ね。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 8

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

星界の戦旗のEP

OVAの2話作品。
星界の戦旗のEPのような感じです。
今までのボリュームが大きく完成度が高かっただけに残念とか勿体ないという気持ちもあるが、このシリーズのエピローグ的な物としては綺麗に纏まっており、2話で纏めろという条件でまとめたのであれば完成度は高かったんじゃないかと思う。
しかし、綺麗に終わってるけど何年たっても続きを期待してしまう。

100点中95点

投稿 : 2024/09/14
♥ : 2
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